iTECS-8(アイテックス・衝撃弾性波法)



目次

iTECS-8でできること
〇厚さ測定
〇内部欠陥探査
〇ひび割れ深さ測定
〇弾性波速度測定

iTECS-8の仕様
名称
iTECS-8
機能
コンクリート表面の弾性波速度測定
表面に開口したひび割れ深さの測定
コンクリート板の厚さの測定
内部欠陥の検知
アンプ
1ch
2ch
約2mA 20V定電流駆動電源付きアンプ
PCB・Fuji製加速度計専用
最大入力±5V
AD変換
弾性波速度
ひび割れ
厚さ測定
データ数
精度
0.5µs
1.0µs
10µs
4096個固定
12bit
測定範囲
弾性波速度
ひび割れ深さ
厚さ測定
センサー間隔による。2000m/s~6000m/s
最小20mm、最大200mm以上
最小100mm、最大1500mm以上
電源
単三型電池(1.2V以上x4個)、充電式2次電池
測定データ数
PC側ハードディスクの空き容量に依存 20,000データ/1GB
寸法
本体 260mm x 186mm x 35mm (突起含まず)
質量
約0.8kg
付属品
USBケーブル(A-B)
受信センサー
加速度センサー付インパクター(重錘2個)
専用収納ケース
単三型電池4本
タブレットPC(アプリケーション、デバイスドライバ、取扱説明書)
iTECS 衝撃弾性波法 非破壊 詳細調査 測定器

iTECS-8の基本原理
コンクリート表面をインパクタで軽く打撃し、弾性波を発生させます。波動は、測定面と平行な対向反射面があると、その間で多重反射し、その過程で波長が構造物の厚さの2倍に相当する定在波が発生します。iTECS技術では、周波数分析によってこの定在波の周波数を分析し、波長の半分の長さをコンクリート構造物の「厚さ」として検出します。 iTECS-8では、多重反射による定在波がより顕著になるように、コンクリート表面での振動速度を測定しています。
 iTECS-8では、周波数分析を、距離等間隔としたMEM解析法によって行います。また、周波数の時間的変化をスペクトログラムとして分析し、コンクリート構造物の厚さ、内部状況の診断に必要な情報を提供します。スペクトログラムでは、構造物の応答波形が「厚さ」によるものか、内部欠陥によるものか、剥離などによるものかをスペクトルパターンによって判断できるようになります。